続・なぜ安倍晋三首相は日本一長くその座に居続けられたか？

　官邸のスジの話。

「総理」
「何だ？」
「昨日に続いておめでとうございます」
「昨日がタイ記録、今日が新記録だな」
「さしたる業績はありませんが、これで歴史に名を残せます」
「一言多い」
「でも、最近の総理は貫禄がなくなりました」
「貫禄なんて初めからないだろ」
「いえいえ、前はそこそこオーラみたいなものがありましたよ」
「そうかな」
「今の総理は白鵬(はくほう)の相撲のようです」
「どういうことだ？」
「余裕がないんですよ」
「ほう」
「最近の白鵬は、最初に一発たたいてから組まないと、相手を圧倒できなくなりました」
「でも、たたくのは悪いことじゃないんだろ？」
「悪くはないですが、白鵬はやりますが、白鵬の相手でそれをやる力士はほぼいません」
「なるほど」
「まるで強者だけが許される特権みたいになっちゃってるんですよ」
「よくわからないな。なんで白鵬の相撲が私と関係あるんだ？」
「まだわからないんですか？」
「うん」
「総理が総理を続けられている理由は、最高権力者だからなんですよ。ただの大臣だったら、とっくの昔に切られているはずですよ」
「！」



●安倍首相●